新年の挨拶とあれこれ

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては幸多き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 子どもたち、利用されている仲間、保護者様、関係機関に支えられていることへの感謝を忘れずに今年一年を歩んでいきたいと考えています。そして、現状に甘んじる事なく、危機感を忘れずに、支援に対しては貪欲に成長していく法人を目指していきます。我々スタッフもそうですが、皆様にとって誇りに思えるSTARSにしていきます。

 今年一年、特定非営利活動法人STARSをどうぞよろしくお願いいたします。

さて、STARSを開設して8年が経とうとしています。自分たちの信念を大事にしながら、本当に好きなことをやれる場所をと、仲間と作ったSTARS。子どもたちや、障がいがある方々の人生に携わることを仕事にしようと少しずつみんなで頑張ってきました。

 はじめは、「好きなこと」をやれることがとても幸せだと思い、それだけを一生懸命やっていればよいと思っていました。しかし、好きなことをやり続ける、好きなことを仕事ととしてやっていく、そのためには、たくさんの好きではないこと、あまりやりたくないこと、苦手なこともやらなければいけない、という現実にすぐに直面しました。好きなことをするために、ありとあらゆることをしなければならない現実は、不器用な私にとっては過酷でした。

 まず、お金の関係はさっぱりでした。法人の経営、事業の収支計画、職員の給与の計算、社会保険などは最も苦手。年金事務所に行き、労働基準監督署に行き、税務署に行き、県庁に行き、頭を下げて教えてくださいと一言。仕事は雪のように降り積もっていく一方、机の上と頭の中はごちゃごちゃでした。事業計画も想いだけではできません。また、新たに人を雇い、法人の信念を理解して実行してもらうには、時間も労力もかかります。

 そんな中でも、少しわかってきたことがあります。好きなことをやりたかったら、やらなければならないことは好きになるしかないということ。自分を変えるのと仕事を変えるのとどちらが簡単か??実際、仕事を変えることは難しいし、やらなければいけないことがなくならないのならば、自分を変えるほうが簡単です。なので、やらなければならないことは、「自分はこれが好きなんだ」と勝手に思うようにしました。本当に好きかどうか、吟味している時間はありませんでした。すると、好きだと思い込むことでストレスが減り、覚えも早い。そして、やるつもりもなかったこと、やりたくはなかったことをやっていくと、本当に勉強になることが分かりました。

 「嫌なことを好きだと思ってやる」「やらざるを得ないからやる」、そうすることで、自分の好きなことがよりはっきり見えてくる瞬間が出てきました。現場に立って、子どもたちや障がいがある方と関わる時間、その人たちの人生に携われることが自分の中でとてもキラキラしてきたのです。自分たちのやりたかったことや、信念がまたはっきりしてくるのです。やらなくてはならないことをやっていると、その中でもまた、好きな部分やそうでない部分が見えてきますし、分かれてきます。

あれやこれとあるけれど、大事なことは腹を据えるということなんだと。自分は中途半端な人間ですが、本当に好きなことや大事なことが見えてきました。利用者の皆様はじめ、様々な立場の職員や、こんな自分のことですが諦めず見捨てず根気よく一緒に夢を見てくれる仲間がいるからこそ、しっかり腹を据えてやっていく時期だとわかってきました。8年もやってまだそこです。自分の不甲斐なさは相変わらずです。

逃げ道を作らず、あれもこれもやる。

原稿の締め切りは過ぎ、机の上は未だに片付かず。職員から叱咤激励を受ける今日この頃。

まだまだ長野に雪は舞い降ります。夜空の雪を見てあれこれ考えていた1月18日でした。

のびしろしかないわ♪

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